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円形計算尺のかんたんで直感的な使い方 (計算尺使用法 1)

【問題】
おにぎりを 1 人に 2 個あげます。3 人にあげるには何個必要でしょうか?

計算尺で解いてみましょう。
今回は内側の尺を人数、外側の尺をおにぎりの個数とします。
外側の尺を回して、目盛りの 2 個(20 と書いてありますが 2 と読みます(以下同様))のところを内側の目盛りの 1 人のところに合わせます。これが「1人に2個なら、」の設定です。
そしてそのまま内側目盛りの 3 人のところの外側の目盛りを見ると 6 個になっています。「1人に2個なら、3人で6個」という答えが出ました。

【答え】6 個です。

では 4 人にあげるには? 「1人に2個なら、」の条件は変わらないので、外側の尺は回さずそのまま使います。
同じく内側目盛りの 4 人のところで外側の目盛りを見て、答えは 8 個。
では 5 人にあげるには?・・・

こんな感じで『1 人に 2 個なら、x人でy個』の答え x,y が計算尺に全部表現されています。数式不要、

「1人に2個なら、32人で64個」のように、内側と外側の目盛りを順番通りに指さして読むだけで答えが求まるんですね。

ただ、位取りは自分で考えます。
人によって色々な考え順があると思うので、私なりの考え順を書いてみますが、お好み次第で色々工夫してみてください。
私は尺を指でなぞる気分で、内側目盛り 10→30、外側目盛り 20→60、その途中でどちらも位が上がってないから、目盛り 30 のところは「3 人で 6 個」と読んで間違いない。続いて内外目盛りを 10 倍して「30人で60個」まで確認して、最後に小さい目盛りを読み取っています。

さて、ここまでは「1人に2個なら、」の条件でしたが、もちろん 1 人に 3 個でも何個でも大丈夫です。

外側目盛りが内側目盛りの 3 倍の設定例です。
どの目盛りを見ても、外側目盛り が 内側目盛りの 3 倍になっていますね。

外側目盛りが内側目盛りの 7 倍の設定例です。どの目盛りを見ても、外側目盛り が 内側目盛りの 7 倍になっていますね。

この型の計算尺は、両方の尺の目盛り値がどこでも同じ比になるように出来ています。なので、比例することがらであれば、計算尺にその比を設定すれば、目盛りのどこを見ても「aに対してbという割合なら、cに対する値はd」のように解けます。

私はこれを簡単にして「aでbなら、cでd」とつぶやきながら計算尺を指さして解いています。
使い慣れた人は「掛け算はここにこの数字を合わせればここに答えが出てくる」的な使い方になるそうで、効率的で速いと思いますが、私のような時々日常計算するだけという使い方では、『外側と内側の目盛り値は比例する』ことを唯一の頼りにして、いま自分は何と何の数字を比較しているのか?それは比例関係なのか?をていねいに考えて使う方が、直感的で間違いが無いような気がします。

さて、今回のおしまいに少し実用的な使い方として、ウォーキングを何分やれば何 g 減量できるかを計算尺に設定してみましょう。「今日は 100g 減らそう!」などの励みにできるかもしれません。
消費cal はその人毎の体重や歩行速度で違うそうで、CASIO さんの keisan サイト等で調べたりできます。私の場合は「1 時間のウォーキングで 330kcal くらい消費する」でした。
そして広く知られた数値「7,200kcal を消費すると体重 1kg 減」。
この 2 つの数値から、1 時間歩くと何 g 減かを求めます。

「7,200kcal 消費すると 1,000g 減量なので、
 330 kcal (1時間歩行分) 消費すると 46g 減量」
となりました。

そしてここで得た「60分 歩くと 46g 減量」を計算尺に設定します。

あとは計算尺はそのままで、40分 歩いたから 30.7g 減量できたとか、100g 減量したいから 2時間10分 歩こう 等と読み取ることができます。
(歩き過ぎには注意!膝を大事に。)

なお、写真で内側の尺のさらに内側に 1:10 から 9:00 までの固定目盛りがありますが、これは内側の尺の補助で、
2時間10分 = 130分
270秒 = 4分30秒
などの読みかえに便利です。
ただしこの目盛りが描かれていない製品も多いです。

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